水産加工業Z社営業部

使い勝手が良く、環境にもやさしい段ボール箱をもっと使いたいが、あの問題が・・・
紙のプロが作った「水に強い紙」で、発泡スチロールと比べて石油由来の原料を96%も削減!

世界的に脱プラスチックの取り組みが加速している中、水産加工業Z社にも過剰包装や発泡スチロールの使用削減についてのお問い合わせが増加傾向にあった。ご要望にお応えすべく、自社内での改善策について、営業部を中心に検討することにした。

課題

発泡スチロール製の箱を、段ボール箱に切り替えたいが、耐水性が心配で・・・

営業部のメンバーは、毎日大量に使用している発泡スチロール製の箱を段ボールなどの紙製の箱に切り替えにあたってのポイントを洗い出すことにしました。

その時の様子をメンバーの一人、H氏は次のように振り返ります。
「発泡スチロール箱の多くは、保冷用の氷を詰めることが多いため、段ボール箱の場合、この氷が溶けた際に、箱自体がボロボロになってしまうという懸念事項がありました。強度については、段ボール箱でもある程度の箱数を積み上げたとしても十分使えますし、何より、段ボール箱の方がサイズのバリエーションが豊富で加工もしやすく、流通面もしっかり整っている点が大きいですね」

懸念点もありましたが、メリットの方が大きいと踏んで、H氏たちは段ボール箱への切り替えをさらに推し進めることにしました。そのうえで、課題である段ボール箱の耐水性に関してもっと有益な情報はないか、収集を試みました。しかし、馴染みのある取引先以外にも範囲を広げて、問い合わせを繰り返しましたが、解決につながる有益な情報はなかなか得ることができませんでした。

この状況に、H氏たちの改善検討は完全にとん挫してしまいました。

課題のポイント

  • 世界的な脱プラスチックの流れから、日々使用している発泡スチロールを段ボール箱に切り替えたい

  • 耐水性が大きな課題だが、その不安をぬぐえるような有益な情報は得られなかった

12