菓子メーカーL社企画部

ハイグレード商品立上げ!50周年記念の特別感を紙で演出したいのだが・・・
幅広いラインナップから「上質で環境に優しい」素材を選んだプロの目利きとは

L社では創業50周年記念事業の一環として、メインブランドのハイグレード派生商品を立ち上げ。高級感をだすためにパッケージを差別化することになった。

課題

ハイグレード商品立上げにあたり、上質感ある「和テイスト」のパッケージを実現したい

L社の上層部は、周年企画としてメインブランドのハイグレード派生商品を立ち上げにあたり、包装パッケージを特別感あるデザイン、そして世界的な潮流となっている環境配慮への積極的な姿勢をPRできるものにしたいと考えていました。

この方針を受けて企画部では、懇意にしているデザイン事務所に相談してみました。すると、周年記念らしさが出せるデザインについて、秀逸なアイデアを出してくれました。L社の要望とのすり合わせを重ね、新デザインでは「東京オリンピック・パラリンピック開催に伴うインバウンド需要を見込んで、上質感ある『和のテイスト』を感じさせるもの」を目指すことに決まりました。しかし、このデザイン事務所とのブレストの中から、パッケージに環境への配慮を反映させるような提案は出てきませんでした。

使用する素材に加えてシンプルな包装によって環境配慮への積極姿勢をPRしたい

「これを機に、従来のプラスチックやビニールを使った包装にはこだわらず、新たな素材も検討しなければと思っています。また昨今、過剰包装も大きな問題になっています。最小限のシンプルな包装を目指すには、素材の強度も確保しなければなりません」(企画部・H氏)

クリアすべき課題が山積するなか、本件を担当するH氏は取引のあるコンバーターにも相談してみました。しかし、取引のあるコンバーターは従来使用しているプラスチックを中心としたパッケージ加工が専門であるため、環境配慮型の新たな素材については情報が少なく、求めていたような提案を受けることはできませんでした。

課題のポイント

  • 50周年記念のハイグレード商品立上げにあたり、上質感ある和の風情を実現したい

  • 使用する素材やシンプルな包装によって環境配慮への積極的な姿勢をPRしたい

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