化粧品メーカーP社企画開発部

高級化粧品の新ラインアップ発売!しかし外箱に使う「紙」の知見がなくて、さっぱり・・・
ゼロからの素材選びで、上質イメージに合ったパッケージづくりに成功できた秘策とは

若年層~シニア世代まで、基礎化粧品を広く手掛けるP社では、主要な美容成分へ希少な天然素材を配合し、保湿効果を高めた数量限定の高級化粧品を、新たにラインアップに加えることにした。

課題

初の高級ラインとなる化粧品の外箱を紙製で作りたいが、知見がなく素材選びが難航

P社企画開発部では、初めての高級化粧品を発売するにあたり、パッケージに関しても従来のボリュームゾーンとは明確な差別化が必要だと考えていました。イメージや予算を細かくすり合わせながら、高級感を打ち出すための検討を重ねるなかで、化粧品を充填する容器については方向性が決定。しかし店頭での第一印象を決める外箱については、スタッフそれぞれに強いこだわりがあり、素材決めは難航していました。

時間をかけて検討を行った結果、「高級・上質感」や「天然素材」、そして「脱プラスチック」の潮流、イメージも考慮して、外箱はすべて紙製で作ることを決定しました。

しかし、P社がこれまで手掛けてきた商品のパッケージは、プラスチックを使用した中身の見えるクリアケースや、安価な板紙にPPを貼ったものなどがほとんどだったため、今回の高級・上質感ある紙製の外箱の作成について、ほとんど知見がありませんでした。

打ち出すイメージに沿うにはどんな紙を選んだらよいか、手元の情報も少なく、見当もつかず、方向性をなかなか具体化できないまま、時間ばかりが過ぎていきました。

課題のポイント

  • 新発売の化粧品の外箱をすべて紙で作りたいが、知見がなく、高級イメージに沿う素材選びが難航

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