紙加工品メーカーY社商品企画部

起死回生の紙製品開発に赤信号が・・・
イノベーションが起きにくい市場で、画期的な紙製品は生まれるか?!

Y社では、飲食業界向けの紙エプロン、ナプキンをはじめとした紙製品を製造販売している。

課題

事業拡大のカギは、画期的な紙製品の開発!

Y社の主要取引先となっている大手外食チェーン店は、コスト削減の要求が厳しいことからなかなか収益があげられず、Y社の経営を圧迫していました。そこでY社の上層部は市場拡大が期待できる介護関連市場への商品展開を強化したいと考えましたが、既に競争が激しい状況から、事業拡大には差別化ができる画期的な新商品開発が必要だと判断しました。

新商品開発のためにヒアリングを行うが、アイデア出しが難航して・・・

Y社の商品企画N氏は早速、競合との差別化を図るべく顧客先を回って「あったら良いな」という製品や仕様についてヒアリングを行った。すると、「消臭」「抗菌」といったキーワードを多く聞いたことから、このキーワードをもとにY社で製造、加工が可能で、差別化が見込める商品開発の検討を始めました。しかし、イノベーションの起きにくい紙製品業界で何ができるのか?と上層部も交えてアイデア出しに追われましたが、難航が続き連日頭を抱えてしまいました。

「試行錯誤しましたが、紙単体で革新的なものを開発するのは、非常に難しいと感じていました」(N氏)

課題のポイント

  • 紙を使った新商品開発を考えたが、既存製品との差別化が難しい

  • 顧客ヒアリングでヒントを得るも、ニーズを満たす製品のアイデア出しが難航している

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