紙加工品メーカーY社商品企画部

起死回生の紙製品開発に赤信号が・・・
イノベーションが起きにくい市場で、画期的な紙製品は生まれるか?!

解決のポイント

  • 展示会で日本製紙の無機粒子とパルプのハイブリッド材料「ミネルパ®」を発見

  • 「ミネルパ®」はパルプに無機粒子を定着させることで様々な機能を付与できる

解決

紙にミネラルの機能を付与できる?この新素材ならイノベーションが起こせるのでは!

N氏はアイデアを求めて、ちょうど開催していた包装資材関連の展示会に来場しました。そこで日本製紙のブースの前を通りかかった際に、「ミネルパ®」という製品と出会いました。この製品はパルプ素材にミネラルを定着させ、新しい物性を持たせた紙素材でした。早速N氏はブースにいた担当者と話をし、後日あらためてサンプルと詳細な説明を受けることにしました。

「紙に様々な機能を付与できるということで、途方に暮れていた中、一筋の光が見えました」(N氏)

打ち合わせの場でN氏は、強い手ごたえを感じたため、NDA(機密保持契約)を交わして日本製紙の担当者にも開発プロジェクトに参加してもらうことにしました。

開発プロジェクトでは、紙素材に亜鉛ハイドロタルサイトを定着させることで消臭効果、炭酸マグネシウムを定着させることで難燃性を発揮することに成功しました。その後もテストと試作を繰り返し、最終的に配合したサンプルで、目標の効果を確認することができました。

商品化を進めているという情報をリリースやSNSで発信をしたところ、介護や保育施設などからこの紙製品に関する問い合わせが来るようになりました。

現在は、より具体的な商品化に向け日本製紙と一緒にプロジェクトを進めています。

この課題を解決したソリューションはこちら

12