組立加工業D社生産管理部

開梱する段ボール箱は毎日1,500箱以上!しかし作業員確保は容易ではなく・・・
箱ごとに最適な切断ルートを検知し、スピーディーに処理するロボットアームの実力

解決のポイント

  • 「ABOT M-1」は3Dカメラと測距技術を用いた、段ボール箱の自動開梱機

  • 0.6秒で箱の大きさ(縦・横・高さ)を自動検知し、ロボットアームで開梱

  • 箱のサイズが異なったりしても、正確に手早く開梱

  • 処理能力は一時間あたり最大450箱、拡張すると最大900箱まで対応が可能

解決

サイズを自動検知!開梱作業の自動化を可能にするロボットアームの実力

M氏は解決のヒントを求めて訪れた展示会で、日本製紙ユニテック(日本製紙グループ)の「ABOT M-1」という開梱機のデモンストレーションを見ました。この「ABOT M-1」は、3Dカメラと測距技術を用いた段ボール箱の自動開梱機で、コンベアに載せるだけで開梱作業ができます。

「感心したのは、段ボール箱のサイズがバラバラでも、ロボットアームが手早く正確にカットしていく様子でした。0.6秒で箱の大きさ(縦・横・高さ)を自動検知し、最適な切断ラインを瞬時に算出しているそうです」(M氏)

ロボットアームが次々と段ボール箱を開けていく様子に興味をそそられたM氏は、同社の担当者から製品についての説明を受けます。「ABOT M-1」は事前に箱のサイズを登録する必要がなく、大きさの異なる箱をランダムに投入できるとのこと。さらに、処理能力は一時間あたり最大450箱、拡張すると最大900箱まで対応可能ということが分かりました。

また、「ABOT M-1」は、野村不動産が運営する物流DX 推進に係る企業間共創プログラム『Techrum』に参画しており、千葉県習志野市にある物流施設『Landport 習志野』内の『習志野TechrumHub』に常設展示されているとのこと。早速、D社で開梱している段ボール箱を数箱持ち込んで、デモを実施してもらうことにしました。

デモでは、凹みやつぶれ等、少し変形したダンボール箱でも、正確に手早く開梱する様子を目の当たりにします。M氏はあらためて、その高い処理能力に驚きました。そして、リモートメンテナンスに対応していることも後押しとなり、D社での導入が決定しました。

「導入後、開梱作業に携わる人員を3人から1人に減らすことができました。内容物を傷つけることなく、常に正確な開梱作業を実現できて一安心です」(M氏)

D社では、「ABOT M-1」単体での使用にとどまらず、入庫時の検品、中身の取り出し、最後に不要段ボール箱をつぶすまでの一連の工程をライン化することによる、入庫工程の無人化を目指しており、今後のライン化についても合わせて相談しています。

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