製造業N社製造部

通い箱の脱プラスチック化を目指すが、どこの紙も決定打に欠けて・・・
水に3日間つけておいても、問題なく使用可能?超耐水性の板紙。その実力とは?

解決のポイント

  • 日本製紙の「シクラパック」は超耐水性の板紙であり、水分を重量比 7%しか吸収しない

  • 紙なので柔軟性があり、衝撃で割れたり欠けたりすることがない

  • 長年使用して劣化したシクラパック製紙箱は、リサイクルが可能

解決

水産加工容器として採用実績もある、超耐水性を誇る板紙の発見で、通い箱が現実的に!

メンバーが見つけたのは、日本製紙のブースで展示していた「シクラパック」という板紙でした。超耐水性という特長をもつ製品で、海産物のパッケージ、選挙時に屋外で使用されるボード、シートパレットや通い箱などでの採用実績がありました。

すでに30年以上もさまざまな領域で利用されていることを知り、A氏は日本製紙の担当者に詳しく話を聞いてみることにしました。製造部内で最も気になっていた耐水性の効果は実証済みであり、シクラパックを水の中に24時間ドブ浸けした際に、自重の7%しか水分を吸収しません。ある実験では3日間、水につけておいても、その後問題なく使えたと聞き、A氏はシクラパックのポテンシャルに驚くばかりでした。

もちろん紙製なので柔軟性があり、プラスチックとは違って、ちょっとした衝撃で割れてしまったり、欠けたりすることもありません。
「さらにポイントが高かったのは、長年使用して劣化した後、リサイクルに回すことが可能だということです」(A氏)

すでに通い箱として使われている事例もあると知り、興味を持ったメンバーは、シクラパック製の通い箱を実現するための方法を、日本製紙の担当者に相談してみました。
「話を聞いた担当者はすぐに、私たちの現場とマッチしたコンバーターを見つけてくれました。おかげで、通い箱の脱プラスチック化プロジェクトはとんとん拍子に進めることができました」(A氏)

シクラパック製の試作品を、これまで利用していたプラスチック製の通い箱と同じ条件で評価してみたところ、想像以上の結果が出たため、社内のメンバーも驚いたほどでした。

環境に対する取り組みを推進している上層部からの評価も高く、プラスチック製の通い箱からの切り替えは早々にGOサインが出されました。N社の工場では現在、段階を追いながら、シクラパック製通い箱の導入を進めているところです。

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