地元で有名な白樺の樹液を使ったトイレタリー商品開発の企画に、思わぬ障壁が・・・
「詰め替えるから、差し替える」新しいコンセプトで地球環境にやさしいパッケージを実現

解決

展示会で出会ったコンセプトパッケージで、あれだけの難題が一気に好転！

情報取集を進めていたT氏は、ちょうど開催されていたパッケージ関連の展示会に足を運び、そこで日本製紙のブースにあった「SPOPS」というコンセプトパッケージに目が留まりました。すぐにSPOPSの担当者に声をかけて、現状の課題を相談してみました。
SPOPSは世界初の差し替え式紙パック容器とのことです。担当者の話を聞くと、T氏たちの課題に対応できそうなスペックを兼ね備えていると感じました。
「専用のポンプ付きボトルを除き、パッケージのほとんどが紙になり、しかも持続可能性に配慮した原料を使用した“森林認証紙”を使用しています。更に、リフィルは紙パックなので、使い終わったら新しいものへと紙パックごと『差し替える』だけです。これなら時間も手間もかけずに交換可能です。加えて、ポンプのホース部の先端とリフィル紙パックの底がピッタリと作られているため、従来のプラスチックボトルと比較し、残液も少なく、中身を無駄なく使い切ることができます」（T氏）

提供してもらったサンプルをもとに、プロジェクト内で検討を重ねた結果、今回はSPOPSを活用することが決定。また、パッケージ選びと並行して進めていたボディソープの開発も順調に進行しており、厳しい品質検査も終え、保湿効果も十分認められたことから、商品化が見えてきました。

「SPOPSへの充填については、日本製紙から専用充填機を設置した化粧品受託メーカーを紹介してもらい、スムーズに進行できました。初回サンプルで、発売前のフィールドテストを行ったところ、保湿効果や詰め替えの容易さに驚く声が集まりました。また、環境配慮を評価する意見も多く寄せられたことから、ホテル側も大満足でした」（T氏）

現在はホテルや地元の店舗だけでなくWebでの販売もスタートさせ、順調に売り上げを伸ばしています。

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