建設業Z社建築資材部

これだけの作業量を、人力だけではとてもムリ・・・
開封不要、ゴミにもならない。省力化を実現した「紙と水」の新たな活用方法とは

解決のポイント

  • 日本製紙パピリアの水解紙(製品名「水溶紙」)で作った充填袋にCfFAを詰めれば、「袋ごと」ミキサーに投入でき、作業負担の軽減や粉じん飛散の回避が見込めた

  • 水解紙は生コン内でバラバラに離解するため、廃棄すべき空袋のゴミが発生せず環境にやさしい

解決

「袋ごと」投入・・・この手を使えば作業効率が大幅アップ!

困り果てたS氏は、CfFAの製造元である日本製紙の担当者に相談してみました。すると、日本製紙パピリアの製造する特殊な紙「水解紙」でCfFAを包装するという想定外の提案を受けました。

この水解紙は、水分に触れると短時間でパルプ繊維に分散した状態になります。今回提案されたのは、CfFAが充填されている袋の素材を水解紙に変えて、生コン製造時に袋ごとミキサーに投入するというものでした。日本製紙パピリアの水解紙ならコンクリート自体の品質や成分にもほとんど影響を与えないため、CfFAの使用が可能です。

水に分散するような紙で20㎏もの重量に耐えられる紙袋が作れるのか、と思いましたが、日本製紙グループの共栄製袋株式会社で製造できるとのこと。
この方法なら作業は極めて単純になり、労力を大幅に低減できるだけでなく、袋の開封による粉塵の飛散もなくなり、作業環境の悪化も回避できます。

袋は生コン内で分散、廃棄するゴミが発生せず環境にやさしい

それだけではありません。従来の方法では、使用後の空袋が大量のゴミとなっていました。この方法であれば、その処分の問題や環境負荷の軽減という観点からも利点があります。水解紙でできた袋の導入を前向きに考え始めたZ社では、作業効率の試算、現場での評価試験などを早急に行いました。

「ローラーコンベアを使って、バッチごとに必要な数の袋を投入すれば、一日で2000袋分の作業に十分対応できることがわかりました。面倒な作業である、水解紙袋へのCfFAの充填については日本製紙がすべて対応してくれるので、生コン会社が新たな設備投資をする必要もなく、大量の生コンが提供可能となりました」(S氏)

混和材を「袋ごと投入」するという今までにない画期的な方法で、生産効率の大幅な向上を実現させたZ社。今後は大型の公共事業などにも十分対応できる自信が生まれました。

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