製薬メーカーD社製品開発部

難航した、芳香・消臭剤の新製品開発・・・
解決したのは、見た目と性能、その上環境にも優しい新発想のソリューション!

解決のポイント

  • 紹介された「粒状パルプ」に薬液を浸み込ませることで、液体を固体化

  • 薬液に応じて、「粒状パルプ」の配合をカスタマイズできるため、最適な揮散量を実現できた

  • 生分解性があるため、直接土に散布して回収不要な農薬・防獣剤という新たな製品開発に活かせることが分かった

解決

自然由来の「粒状パルプ」を使えば、すべての課題が一気に解決できる!

悩んだK氏がパッケージ関連で取引のある日本製紙に相談したところ、グループ会社の日本製紙パピリアが提供する「粒状パルプ」を紹介されました。紙の原料である木材パルプを粒状にしたもので、環境にも優しい素材でした。必要な機能に応じて各種添加剤の配合も可能です。

「さらに詳しく説明を聞いたところ、薬液を粒状パルプに含浸させて使うことで、たくさんのメリットがあることがわかりました。粒状パルプは自重の2.7倍もの吸液が可能です。これなら液体を固体化でき、添加剤の配合により揮発性を調整することで持続性も期待できます」(K氏)

また、最適な揮散状態を作り出すために、薬液別に粒状パルプへの配合成分や粒の色などを日本製紙パピリアがカスタマイズしてくれることも分かりました。

D社では、早速、日本製紙パピリアにいくつかの粒状パルプを試作してもらい、それらに薬液を浸み込ませたテストを開始しました。このテストを何度か繰り返す中で、D社の芳香、消臭剤に最適なパターンを見いだしました。現在、さまざまな環境下で状況を観察する最終テストを進めています。

一方で、「粒状パルプ」は生分解性を有することから、D社が販売している農業・林業向けの肥料や農薬、防獣剤製品などにも使用できる可能性が出てきました。直接土にまくと、薬液が少しずつ揮発し、効果が持続。その後は土に還るため、回収の必要がありません。
今後、これらの製品開発についても、共同で検討を進めることになりました。

この課題を解決したソリューションはこちら

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